こんにちは、ウージーです。
先日のことなんですが、職場の同僚と話していて、その同僚は株式投資のことを「ギャンブルのようなもの」と認識しているんだな、と感じる会話がありました。
その同僚は新婚10カ月目くらいの女性なんですが、「なんか旦那が株式投資?をやってたみたいなんですよー」とのこと。
続けて、「まー良いんですけどねー。私も旦那と一緒に競馬行ったりしてたし、借金しなけりゃギャンブルもそんなに悪くはないと思ってるんで」とも。
私は旦那さんとも知り合いだったので「まぁ彼なら大丈夫じゃない?」と言って笑っていましたが、ひょっとしたら世の中の株式投資に対するイメージは、私が思っているよりもずっとギャンブルに近いのかもしれないな、と感じた会話でした。
実際、ネット証券のおかげで年々個人投資家が増えているとはいえ、まだまだ日本では株式投資をしている人は少数派でしょう。
そして、株式投資をしていない人であっても私の同僚のように寛容であれば良いのですが、世の中には「妻(家族)が反対するので株式投資を始められない」という人もけっこう居ます。
かくいう私の妻も、自分で株式投資を始めてみる前まではなんとなく「株式投資は怖いもの」というイメージを持っていたようなので、このパターンはさほど珍しいものではなさそうです。
なので今回は、「株式投資を始めてみたいけど家族(特に妻)に反対されている」という場合の説得方法などを考えてみます。
株式投資についてきちんと説明して、理解を得る作戦
当たり前のことかもしれませんが、まずは家族に株式投資についてきちんと説明し、理解を得られるように頑張りましょう。
自分はどんな銘柄をどのくらい買うつもりなのか、その根拠は何か。
その銘柄はどのくらいの期間保有する予定なのか。値上がりを狙うのか配当が目的なのか。
最初の元手はいくらで、最悪の場合はどれくらいの損失が出るのか。
こういったことをきちんと説明して家族に理解してもらい、損失が出る可能性についても納得してもらったうえで株式投資に踏み切れればベストですよね。
ただし注意しておきたいのが、相手はそもそも株式投資について興味が無く、ひょっとすると「なんとなく怖い」といったマイナスのイメージを持っている可能性すらある、ということ。
なのでいきなり専門用語を使って長々と説明するのではなく、たとえば日常会話の中で少しずつ自分が株式投資に興味を持っていることや、もしも買うならどんな会社にするか、といったことを話題にあげていき、時間をかけて相手の警戒を解いていく方が成功する確率は高くなると思います。
相手が好きそうな企業の中から投資先を選ぶ作戦
相手が好きな商品やサービスを提供している企業の中から最初の投資先を選んでみるのも効果があると思います。
日々の生活の中で、なんとなく気に入って使っている商品やよく行く店などは誰にでもありますよね。
そういったお気に入りの商品などを作っている会社の株が上場している場合、応援の気持ちも込めて株を買う、という個人投資家はけっこう多いのではないでしょうか。
実際、私自身もそういった買い方をした銘柄がいくつかありますし、私の妻は保有している全ての銘柄がそういう企業です。
この方法だと、その商品などに対するプラスのイメージを利用することができるので、相手に株式投資を始めることに同意してもらいやすくなります。
単純な作戦ではありますが、理屈ではなく感情に訴えかけるこの作戦は、場合によっては一番効果が高いかもしれません。
株主優待や配当金で相手を釣る作戦
株式投資の場合、投資スタイルや投資先によっては配当金や株主優待で様々な品物などをもらえます。
私自身も主に配当金を目的としていくつかの銘柄を保有していますが、中には株主優待を実施している銘柄もいくつかあり、たまに荷物が家に届いたりします。
で、経験上思うのですが、株主優待でモノをもらうと、なんとなく得した気分になるんですよね。
実際は株主優待を実施するためのコストを削減して、そのぶん配当金として支払ってくれた方が良いはずなのですが、でもモノをもらえるとやっぱり嬉しい。
なので経済合理性に欠ける感情ではあるのですが、この感情の働きは家族を説得するのにも使えるはずです。
たとえば相手が喜びそうな内容の株主優待を行っている会社を調べて、最初にその企業の株を買ってみるとか。
カタログギフト系の株主優待であれば、好きな商品を相手に選んでもらうとか。
外食系の企業なら食事券がもらえたりするので、家族で外食する機会を増やすのも良いですよね。
あるいは株主優待を実施していない銘柄であっても、配当金が出ているなら、その銘柄を買ってから最初の配当金は相手の自由に使っていいとか、最初の配当金で何かプレセントを買うなどの方法が考えられます。
イメージとしては、初任給でプレゼントを買うような感じでしょうか。
こういった約束をしていれば、株を買い増していくことが相手のメリットにもなるので、むしろ応援してくれるかもしれません。
方法は色々あるけど、やっぱり家族の同意は得ておきたい
以上、家族(特に妻)に株式投資を反対されている場合の説得方法についてざっと考えてみました。
正直、誰かを説得するのって面倒ですし、それが家族となればなおさらです。
もし説得に失敗して関係が悪化したら、なんて心配も無いわけではありません。
それでも、やっぱり基本的には相手の同意を得てから株式投資を始める方が良いと思いますし、内緒で始める場合も機会を見計らってカミングアウトした方が良いです。
隠しててもいずれ絶対にバレますし、その場合の被害はおそらく甚大です。
そして同意を得る場合には、長期的な展望もしっかりと伝えておきましょう。
どんな投資商品も、一方的に右肩上がりで価格が上がっていく、なんてことはまずありません。
どんなに良い銘柄を選んで買っていても、市況が悪ければ一時的に資産評価額がマイナスになってしまう、なんてことは当然起こり得ます。
そういったときに、相手に短期的な判断軸しか無いと「やっぱり株式投資なんて手を出すべきじゃなかったんだ!」なんて言い出すかもしれません。
しかし相手が長期的な視線を持ち合わせていれば「むしろ買い増していくチャンスだね」と二人で喜びあうこともできると思います。
なので面倒ではあっても、やっぱり家族の同意は得ておいて、なおかつ長期的な展望を共有できるように日ごろから話し合うことを習慣にしていきましょう。
どうしても説得が不可能な場合はどうすれば良いか?
思いつく限りの方法は試してみたけど、どうしても相手が投資に理解を示してくれない。
そんな場合にどうすれば良いのかというと、これはもう、しばらくは説得を諦めるしかないです。
相手は今のところ価値観とか金銭感覚とか、そういったものが完全にあなたとズレている。
その事実を重く受け止めるしかありません。
で、こんなとき私だったらどうするかというと、たぶん勝手に株式投資を始めてしまいます。
自分の小遣いなどの範囲内でとりあえず始めてみる作戦
時間をかけて相手を説得することが待ちきれないなら、自分の小遣いなど、家族に迷惑をかけない範囲のお金でとりあえず株式投資を始めてしまうのもアリだと思います。
とはいえこの場合も完全に家族に内緒にしておくのではなく、事後でもいいので報告はしておいた方が無難です。
報告しておかないと何かのタイミングでバレたときに相手の感情を損ねてしまうかもしれませんし、どのみち決算報告などの書類が届くことになるので、隠し通すのはけっこう難しいと思います。
事後報告の方法としては、「そういえばこの前○○の株、買ってみたんだよ。株って△万円からでも買えるものなんだね」みたいな感じで、サラッと言ってしまうのがいいでしょう。
相手は驚くかもしれませんが、小遣いの範囲内でやりくりしているのであれば文句を言う筋合いもありませんよね?
それでも相手が不満を持つようなら、これもやっぱり時間をかけて説明していくしかありません。
この方法のメリットとしては、すでに最初の株は買っているわけで、なぜその株を買ったのかを具体的に説明できますし、相手もある意味当事者なので仮定の話よりも真剣に聞いてくれる可能性が高いです。
すぐに理解は得られないかもしれませんが、小遣いの範疇でやりくりすることさえ約束すれば、「今すぐ株式投資をやめて!」なんてことにはならない。と信じたい。
そうしてあなたがこれまで通りの生活を送り続けていれば、相手の考えもそのうち「株式投資って別に怖くないのかも?」と変わってくるかもしれません。
重要なのは、とにかく動くこと
先に家族を説得するか、それとも内緒で自己資金で始めてみるか、どちらにせよ迷っている時間というのは確実に無駄です。
相手がめちゃくちゃ怖い超鬼嫁とかでもない限りは、とりあえず始めてしまうというのもアリだと個人的には思います。
他の記事にも書きましたが、私は「株式投資は超長期的には市場参加者全員が得をする」と考えているので、迷っているくらいならさっさと始めてしまうことをおすすめしています。
それに昔と違って、今は自己資金5万円もあれば買えてそこそこ優良な銘柄はたくさんありますので、いわゆる現物買いの株式投資で人生に致命的なダメージを受けることって、まず考えられないんですよね。
なのでとりあえず自己資金で始めてしまって、徐々に相手の理解を得ていく、というのが一番手っ取り早いかな、と。
「○○(妻)が反対するから△△(株式投資)を始められない」というのは、ひょっとしたら新しいことを始めるのが面倒なあなたの、自分自身に対する言い訳かもしれません。
そんな自戒を込めて、今回はこれで終わりにします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。