こんにちは。新年の目標を作り終えるだけで満足しがちなウージーです。
過去にも毎年のように新年の目標は作ってきましたが、例年すぐに忘れてしまい、結局「達成できたのかどうかすら不明」という状態が続いていました。
30代ともなると、そんな自分自身にとってのありがちな失敗パターンについて自覚しているので、今年は「目標の立て方」を少し工夫してみることにしました。
題して「意志力低め、特別な才能ナシの普通のサラリーマンが、それでも達成できそうな目標の立て方」。
なので、高い目標を鋼鉄の意志力でやり遂げていくタイプの人にはお役に立てません。
「目標は立てたけど、いつの間にか忘れてしまった」という過去を持つ人にこそ、読み進めてもらいたい記事です。
では、行ってみましょう。
達成できる目標を立てる(高すぎる目標は達成できない)
目標を立てるのって、基本的にはやる気があってモチベーションが高い時だと思います。
正月休みや年度初めなど、気分を新たにするイベントや環境の変化といった要因で「このままの自分じゃダメだ、変わろう!」と意気込んで目標を立てるわけですね。
この、「モチベーションが高い時に目標を立てる」というのが、目標を達成できない大きな理由です。
モチベーションが高いので、自然と高めの目標を設定するようになります。
高めの目標を掲げてしまうと、達成するためには当然ながら大きな負荷がかかります。
そして通常のやる気、通常のモチベーションに戻ったとき、その負荷に耐え切れずに目標を投げ出してしまうこととなります。
結果、去年までと何も変わらない1年、何も変わらない自分で過ごすことになります。
そうならないためには、高すぎない、あえて低めの目標を立てるように心がけるべきです。
「今のやる気ならこのくらいできる」ではなく、「過去の実績から考えると、このくらいが妥当」と思えるような、少し低く感じる程度の目標にすべきです。
もちろん、高い目標を掲げてモチベーションを維持し続け、最終的にその高い目標を達成できるなら、それ自体は素晴らしいことです。
でも「自分にそれができるか?」というと残念ながら、おそらく無理です。
なぜなら「過去に立てた目標のうち、ちゃんと達成できたものの方が少ない」ことを、自分自身が良く知っているからです。
これ、書いててちょっと悲しいんですが、30代にもなって年収数百万円レベルの普通のサラリーマンをやっている人、というか大多数の普通の人は、正直似たような状況かな、と思います。
なので、普通の人は高い目標を掲げることを諦めましょう。
そして、モチベーションが高くない状態でも「このくらいならできそうだ」と思えるくらいの、現実的で低めな目標を掲げていきましょう。
達成できたかどうか、明確に判断できる目標にする
目標を立てるにあたっては「達成できたかどうかが客観的に明確に判断できる目標にする」ことを意識しましょう。
そして同時に、目標はできるだけ数値で表すことも効果的です。
というのも、曖昧な目標だと具体的にどんな行動を起こせば達成できるのかが分からず、また、どのくらい行動すればいいのかも分かりません。
結果、いつの間にか忘れてしまう、意味のない目標となってしまいます。
悪い例として、「今年は本を読もう」という新年の目標を立てたとします。
この場合、「本を読む」の定義が曖昧なので、年末になっても目標が達成できたのかどうか、判断ができません。
また、年の途中でも目標達成の進捗度合いを判断することができないため、日々の行動の変化にはつながらないでしょう。
つまり結局のところ、「去年までと特に変わらない1年」を過ごすことになります。
良い例としては、「1年で12冊の本を読もう」という目標を立てたとします。
この目標だと、達成できたかどうか、判断に迷うことはありません。
また、1か月につき1冊以上のペースで本を読んでいけば達成できることもすぐに分かるので、例えば6月30日の時点で4冊しか読み終わっていなければ「読書ペースを上げていこう」という判断が可能となり、具体的な行動へとつなげていくことができます。
というわけで、目標を立てるときは一度、「この目標は、どの状態になったら達成したと言えるの?」と自問自答して、明確に答えられるかどうかを確認しましょう。
「やること」を達成するため、「やらないこと」の目標も立てる
目標を立てるというと、「今年は〇〇をする」といったように、「やること」へと目が向きがちです。
それ自体は当たり前というか、「自分自身の欲求を実現する」という観点からは自然と「やること」の方が目標として思いつきやすいです。
ただ同時に、意識的に「やらないこと」の目標も立てておかないと、全体的な目標の達成率が下がるのではないか、と考えています。
というのも、今のままの生活を続けていると、そもそも「やること」をするための時間が足りないからです。
日々生活していく中で、ほとんどの人が「時間が足りない」と感じていると思います。
私自身もその一人です。
ただ冷静に考えてみれば、時間が足りないと言いつつも、それほど楽しくもないスマホゲームに一日何時間も費やしていたり、なんとなく見始めたYouTubeで延々と関連動画を見続けたりと、明らかに時間の無駄だと断言できる行動をついつい取ってしまいがちです。
この、無駄な時間にメスを入れるためにも、「やらないこと」の目標が必要となります。
例えば「この1年間、休日は1度もYouTubeを見ない」や「帰宅した後はスマホゲームを起動しない」など。
こういった「やらないこと」の目標を立てて行動に移していくことで、ようやく「やること」へと振り分ける時間を作ることができます。
「やること」の目標を達成するためには、「やらないこと」の目標も必要。
意外と見落としがちですが、この二つをセットで考えることで、目標達成の確率は確実に上がります。
目標は、自分自身の行動だけで達成できるものにする
目標を立てるときは、できるだけ「自分自身の行動だけ」で達成可能な目標となるように意識しましょう。
運の要素や、誰かの合意が必要となる目標は、避けるべきです。
そうしないと、自分自身がどれだけ努力しても、どれだけ行動を積み重ねても、絶対に達成できない目標となってしまうかもしれません。
そんな目標は自分自身を追い詰めるだけで、良い結果にはつながりません。
例えば「憧れの〇〇さんと付き合う」とか、「ケンカ中の△△さんと仲直りする」などの目標は、残念ながら自分自身の努力や行動だけでは達成不可能な可能性もあります。
なので、目標として設定するなら「〇〇さんをランチに誘う」や、「△△さんに連絡を取り、自分が悪かった点について謝る」など、自分自身の行動だけで達成できることにしておく方が良いでしょう。
相手がそれを受け入れてくれるかどうかはともかく、この目標を達成すれば「やれるだけのことはやった」と思えるようにはなるため、少なくとも現状よりは状況が好転すると言えます。
あるいは、「転職を成功させる」といった目標の場合。
この目標は相手との合意が必要であり、同時に転職市場の市況など、運の要素もその成否に影響します。
また、具体的にどのような行動を積み重ねていけば目標を達成できるのかが不明瞭な点も気になります。
なので、まずは「転職サイトに登録して、条件に合う求人に応募する」や「転職エージェントの面談を受ける」など、具体的な行動に落とし込んだ内容を目標として設定しましょう。
その目標を達成したらまた次のステップの目標を設定して行動に移していく、というサイクルを回していくことで、徐々に大きな成果へと近づいていくことができます。
いずれにせよ、「自分自身の行動」に着目して目標を立てることが重要です。
目標は、目的を達成するためのツールである
上記の内容とも関連しますが、「目標」とは、「目的」を達成するためのツールだと言えます。
例えば目的が年収をアップさせることであれば、目標は「資格を取る」「転職する」「副業を始める」といった内容になるでしょう。
そして「目的」の達成には、自分自身の行動や周囲の環境、そして時の運など、様々な要素が影響します。
その要素の中で唯一コントロール可能なのが、自分自身の行動の部分です。
なので、まずは「目的を達成するためにはどのような行動を積み重ねていけば良いか」を逆算して考え、次に「自分にも達成可能だと思える量の行動」を目標として設定し、あとは日々淡々と行動する。
つまり目標とは、より大きな「目的」と日々の行動をリンクさせるためのツールであると言えます。
目標は、達成できなくても作る意味がある
目標は、もちろん達成できた方が良いです。
でも私は、仮に達成できなくても、目標を立てること自体にも意味があると思っています。
というのも、目標を立てることで自分が今何をすべきかが明確になりますし、明確になっていればあとはシンプルに行動していくだけとなります。
そして行動していく中で「これは違うな」と感じたら、その時点で目標を練り直すことも可能です。
明確な目標があるからこそ目標の修正ができるわけで、そもそも目標を立てていなければ「これは違うな」と感じることすらできません。
なので新年や年度初めなどに限らず、思いついたらいつでも目標を立てるというのが、日々の生活を好転させていくためには大切な考え方になります。
もし、今の時点で「特に目標立ててないな」という方は、何でもいいのでこの機会に「行動に結びつく目標」を立ててみることをお勧めします。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。