こんにちは。ボーナスは即、証券口座に入金しているウージーです。
6月や12月になると、新聞でもネット上でもボーナスの話題が記事になりますよね。「東証一部上場企業の平均はいくらだ」とか「サラリーマン全体の平均は去年より増えた」とか。もちろん減った場合も。
他には「ボーナスの使い道に関するアンケート」の記事もよく目にします。
そして、使い道の割合は時代によって多少の変化はあるものの、日本人のアンケートで一番多い回答はやっぱり「貯金」。
日本人が貯金好きな国民性であることは有名ですが、これ、私の感覚としては「もったいない」と思ってしまいます。
だって、せっかく半年も働いてボーナスをもらったのだから、少しでも生活に潤いが欲しいじゃないですか。
なのにボーナスを貯金してしまうと通帳の残高が増えるだけで、結局のところ生活が良くなったという実感は持てないままだと思います。
なので私としては、せっかくボーナスという「まとまったお金」を手に入れたのだから、そのタイミングで「高配当株投資を始めてみる」というのが生活に潤いを与えるための優れた方法になり得ると考えています。
ということで今回は、ボーナスをもらっても特に使い道も無いので「なんとなく貯金」している、という人に向けて、「良い機会だし高配当株投資も検討してみたら?」といった内容で書いて行きたいと思います。
そもそも、ボーナスの相場ってどのくらい?
高配当株投資を始めるとなれば、ボーナスの金額は多い方が良いです。
当たり前ですね。
では、ボーナスは普通、どのくらいの金額なのでしょうか?
これは2018年の数字になりますが、民間企業のボーナスの平均は夏に約38.4万円、冬に約39万円となっています。(厚生労働省『毎月勤労統計調査』)
もちろん業界や企業規模、年齢などによって金額は大幅に変わりますが、だいたい1回あたり月給の1~2カ月分、といったところでしょうか。
毎月の給料以外で数十万円の収入があるのは、やっぱりサラリーマンにとっては大きなイベントです。
アルバイトやフリーランスなどの働き方だと、そもそもボーナスが無いという人も多いため、ある意味では正社員のサラリーマンならではの収入と言えるかもしれません。
また、勤め先の業績が悪いとボーナス自体が支給されないこともあり得るため、最初から「無いもの」として生活費をやりくりしている家庭も多く、だからこそ使い道に差が出る収入ということになります。
ボーナスの使い道、安定の第1位は「貯金」ですが…
サラリーマンならではの収入と言えるボーナスですが、金額が大きいがゆえに、その使い道についても気になるところです。
繰り返しになりますが、この疑問については様々な企業や団体がアンケート調査を行っており、どのアンケートを見ても第1位は間違いなく「貯金・預金」となっています。
ちなみに2位以下には旅行や外食、借入金の返済などが並びます。
ただ、アンケートによってその順番は違うものの、第1位だけは必ず他と圧倒的な差をつけて「貯金・預金」です。
もちろん貯金といっても、ある程度明確に使い道が決まっている場合もあるはずです。
例えば結婚費用のため、住宅購入のため、子供の学費のため、等々。
そういった「目的のある貯金」をしている人は、無理に高配当株投資を始める必要はありません。
その貯金は、手をつけてはいけないお金です。
ただ、アンケートでボーナスの使い道として「貯金」を選んだ人の多くは、おそらくそういった具体的な使い道を想定しているわけではなく、「なんとなく貯金」を選択しているのではないか、と想像できます。
これはある意味で当然というか、納得の結果です。
というのも、明るい未来が見えないこの国では、将来への不安を感じている人が非常に多いはずです。
そんな不安な状況下でボーナスという臨時収入があっても、「なんとなく貯金」をしておく、というのはごく普通の感覚だと思います。
実際、何かあったときのために数か月分の生活費程度の貯金は必要だ、という意見であれば私も賛成です。
ですがもし、それ以上の金額を貯金として持っているにもかかわらず「なんとなく貯金」を選んでいるのであれば、それは非常にもったいないと言えます。
ボーナスを貯金するのがもったいない根本的な理由
私が「貯金はもったいない」と言う理由は、単純に「増えないから」です。
現状では、日本の銀行で日本円を貯金している限り、利息はほぼゼロと言って良い水準。
この状況に慣れてしまうと違和感も持たなくなるものですが、これは本来、異常なことです。
お金は「増えて当たり前」です。
少なくとも長期的に見れば。
「減らなければ良いじゃないか」という意見もあると思いますが、世界経済は長期的には緩やかなインフレが続く、つまり物価が上がっていくと想定されています。
物価が上がるということは、同じ「100万円」という金額でも、買える物の量は徐々に減っていくということ。
つまりは、お金の価値が下がっていくわけですね。
だからこそ「利息はついて当たり前」であり、金利がゼロの銀行にお金を預けることは「確実に損をする方法」と言えます。
とはいえ数年程度ではインフレの影響も少ないため、数年後の結婚式費用とか、数年後の子供の進学費用とか、使い道が明確に決まっている場合は問題ありません。
もったいないのは、「老後のため」や「なんとなく」で貯金している場合です。
ボーナスの使い道は、高配当株への投資がお勧め
貯金はもったいない。
では、どうすればいいのか?
この疑問に対する答えは人それぞれですが、私がお勧めするのは高配当株への投資です。
株式投資というと「損をするかもしれない」などのマイナスイメージが強いかもしれませんが、少なくとも長期的には得をする可能性の方が高い、いわゆる「プラスサムゲーム」です。
(プラスサムゲームの考え方についてはこの記事で解説しています。)
つまり「老後のため」や「なんとなく」で貯金しているのであれば、株式へその資金を投資した方が長期的には得だ、と判断できます。
次に、数ある投資スタイルの中でも私が特に高配当株投資をお勧めする理由ですが、これは「生活が豊かになったと実感しやすいから」です。
というのも、高配当株投資をしていくと年に数回、配当金を受け取ることができます。
この配当金でさらに株を買い増していく、ということもできますが、もちろん使ってしまうこともできるわけです。
そして使ってしまったとしても、一定期間が過ぎればまた次の期の配当金を受け取ることができ、これまた使ってしまうことができるというサイクルに入ります。
この「使ってしまうことができる」というのがポイントです。
世の中には「配当は出ないけれど株価が上がっていく株」、いわゆる成長株と呼ばれる株がありますが、こういった株を保有していても変化するのはその株の評価額だけなので、いずれ売却して現金にするまでは使えるお金は1円も増えません。
もちろん株の評価額が上がっていくのは嬉しいものではありますが、売却するまでは1円も使えないため、日々の生活が豊かになることもありません。
これはどちらが良い、悪いということではなく、個々人の価値観によって判断が分かれるところですが、「今の生活を豊かにする」という観点からは成長株よりも高配当株への投資が優れていると言えます。
また、成長株を見つけ出すのは素人には難しい、という点にも注意が必要です。
もし今後株価が上がりそうな銘柄があるのなら、プロが先回りして買ってしまい、素人はカモにされると考えるのが自然です。
実際、そういった例はたくさんあります。
一方で高配当株投資の基本は「買って、持ち続けて、配当をもらい続ける」というシンプルなものなので、投資初心者でも大きな失敗をしにくい投資スタイルと言えます。
もしボーナスを高配当株に投資したらどうなるか
「ボーナスを高配当株に投資した方が良い理由」については以上でご理解いただけたと思いますが、以下ではそれを実践すると日々の生活がどう変わっていくか、について考えてみます。
まず、年に2回、夏と冬のボーナスからそれぞれ25万円ずつを高配当株へ投資するとします。
投資するのは、配当利回り4%の株としましょう。
この場合、25万円×年2回×4%=2万円。
つまり、毎年2万円の配当金を受け取れるようになります(税金については今回は無視します)。
この2万円は今後、基本的には毎年もらえるものとなります。
なのでこの2万円、もちろん「なんとなく貯金」してもいいのですが、例えばパートナーと普段は行かないようなお店で食事をするとか、旅行の際に宿のグレードを上げてみるとか、お取り寄せの高級グルメを注文してみるとか、とにかく生活に潤いを与えることにも使えるわけです。
しかも毎年。
「投資なんかしないで、直接ボーナスを使っても同じじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、ボーナスを直接使うと当然ながら減っていくわけで、「毎年もらえる」というのはかなり大きな違いです。
そして、サラリーマンを続けていき、来年以降もボーナスが支給されるとすると、同じく配当利回り4%の株を買い増していくことができます。
つまり2年目は4万円、3年目は6万円、10年目は20万円、そして20年目には40万円と、もらえる配当金の額は年々上がっていき、日々の生活も着実に潤っていきます。
「株式投資にはリスクがある」けど、実は生活に悪影響は無い
以上のように高配当株への投資は「日々の生活に潤いを与えてくれる」という面で、投資初心者にも取り組みやすい投資手法と言えます。
もちろん株価が下がったり、最悪の場合は株を持っていた会社が倒産するなど、それなりにリスクはあります。
ただ、こういったリスクは多くの場合、事前にその銘柄について調べておくことで回避できるものです。
それに、これには同意してもらえるかどうかわかりませんが、「そもそも使い道も無く、なんとなく貯金していただけのお金」であれば、それが無くなったところですぐに生活が破綻するほどの影響もありません。
というか、サラリーマンとして働いていれば毎月安定的に給料が入ってくるので、もし仮に高配当株投資で失敗したとしても結局のところ、日々の生活は何も変わりません。
なので、せっかくボーナスが出るという恵まれた環境にある以上、それをきっかけにして投資にチャレンジしてみることは、長期的に見れば必ず人生にとってプラスになると思います。
貯金は数カ月分の生活費くらいあれば充分
・貯金だけを積み上げていっても、今の生活が良くなることは無い。
・そしてせっかく貯金を積み上げていっても、老後の生活費としてはインフレに負けて貯金の価値が目減りしている。
つまり貯金とは、「今の生活も将来の生活も潤わないお金の使い道」なのです。
ボーナスをもらっても浪費をせず「なんとなく貯金」ができる人は、元々物欲も少なめで、日々の生活でもあまり浪費するタイプではないと思います。
私自身も、そして妻もそのタイプに近いのでわかりますが、ボーナスの支給日って給与明細が配られて、「あー、そういえば今日ってボーナスか。お、今年は○万円か。とはいえ特に欲しいモノも無いし、とりあえずこのまま銀行口座に入れとくか」って感じではありませんか?
「貯金をしている」という意識すら無く、本当にただなんとなく、口座残高が増えるだけ。
そういうタイプの人にこそ、投資にも目を向けてみてほしいのです。
というか、そういう人ならなんとなく「投資とか、した方がいいのかな…?」くらいには思っていて、「でも時間が無いし、よく分からないし」と、ずっと後回しにしてきたのでは?
その点、配当金目的の投資は「買って、持ち続けて、配当をもらい続ける」だけなので手間もかからず、投資初心者にも理解しやすい投資手法だと思います。
投資というと身構えてしまう人も多いかと思うのですが、そんなに大げさなことではなく、始めるきっかけなんて「ボーナスもらったし、なんとなく」くらいで充分です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。