どうも、ウージーです。
現在30代前半の私ですが、この年齢になると学生時代の同期たちは結婚していたりいなかったり、中には離婚経験者も居たりして、本当に「人生、色々あるよなぁ」なんて思ったりもします。
この年齢だと同期の女性は半分くらいは結婚しているのですが、反対に男性は未婚が7割といった具合で、日本社会全体で生涯未婚率が上がっているというのも肌感覚として実感できるところです。
で、未婚の友人に話を聞いてみると、「迷っている」とか「踏ん切りがつかない」といった意見も多くて、昔のように「結婚するのが当たり前」という社会ではなくなったからこそ、自分自身で決断しないとなかなか結婚には至らないんですね。
それに最近ではネットを中心に「結婚することのデメリット」を強調するような意見が大きく取り上げられたりもしていて、未婚率の上昇はしばらく続くんだろうな、と思います。
もちろんそれが悪いとかではなく、「そもそも結婚したくない」という友人も男女問わずに存在するので、ある意味で生きやすい、良い社会になったとも言えます。
昔の日本だと、「結婚したくないのに我慢して結婚した」という人もけっこう居たはずですから、そういう不幸が減ったのは単純に良い事なんじゃないかな、と。
その一方で私は結婚して数年経つわけですが、現時点では「結婚して良かったな」というのが素直な感想です。
で、良かったことは色々あるのですが、今回はかなり現実的に「生活費が下がる」という点に注目して書いていきたいと思います。
現在未婚で、なんとなく結婚はしたいと思ってる、という人には読み進めてもらいたい内容です。
結婚のメリットは、精神的なものだけではない
結婚のメリットというと、「好きな人とずっと一緒に居られる」とか「親孝行になる」といった、いわば精神的な要素が挙げられることが多いと思います。
もちろんそういった要素は大切ですが、感じ方も考え方も人によって違うので、この記事ではあまり触れません。
で、繰り返しになるのですが、私の考える結婚のメリットとは「生活費が下がること」です。
といっても、当然ながらどんな相手と結婚するのか、結婚後にどんな生活を送るのか、といった各種の条件によってこのメリットを享受できない場合もあります。
なので前提として、「共働きであること」がこのメリットを享受するための条件となります。
逆に共働きでさえあれば、正社員だけでなく自営業やフリーターにも当てはまります。
結婚して一緒に暮らすだけで、生活費は下がる
仮に、それぞれ手取りの年収が180万円、ひと月に使える金額は15万円、二人とも一人暮らし、というカップルが居たとします。
手取り15万円だと、意識して節約を頑張っていない限りはほとんどが生活費に消えてしまい、いざという時のための貯金もままならないのではないでしょうか。
では、もしこの二人が結婚するとどうなるか。
二人の手取りを合わせると、ひと月に使える金額は単純に2倍になります。
一方で、支出も単純に2倍になるかというと、実際のところ、2倍よりは低い数字に落ち着くはずです。
これは家賃で考えると分かりやすいのですが、一人暮らし用の物件を2軒借りるよりも、二人暮らし用の物件を1軒借りる方が安上がりです。
地域にもよりますが、家賃5万円の部屋2軒が家賃8万円の部屋1軒になるようなイメージですね。
また、光熱水費についてもほとんどの場合、個別に契約していたときの金額を合算するよりも安くなります。
例えば二人が同じ部屋で過ごすなら、エアコンは1台で済む、といった感じですね。
あとはインターネットの固定回線やNHKの受信料なんかも一緒に暮らしていると一つの契約だけでOKなので、純粋に半分の負担で済むことに。
結果的に、結婚して一緒に暮らし始めるだけで、この二人は月に数万円程度の経済的余裕が生まれることになります。
結婚で生活スタイルが変化し、さらに生活費は下がる
一緒に暮らし始めるだけでも単純に日々の生活費は下がることになりますが、結婚するとなると、ほぼ確実に生活スタイルにも変化が生じます。
その中でも生活費に大きな影響を与えるのが、食生活。つまり自炊回数の増加であり、食費の減少です。
一人暮らしだと「一人分だけ自炊するのは手間もかかるし、だったら外食やスーパーのお惣菜で済まそう」となりがちです。
また、食材を買っても調理して食べ切る前に傷んでしまったりして、「食費を減らす」という観点から見ればあまりメリットが感じられないことも多いでしょう。
これが大人二人での生活だと、外食すると単純に費用も2倍になるわけですが、自炊で二人分の食事を用意する手間はまず2倍以下で済みます。
また、食材が傷んでしまう前に食べ切る、といったことも可能になります。
このように、結婚することによって自炊をするメリットが非常に大きくなり、結果的に食費の節約が実現できます。
配偶者控除など、結婚による公的制度上のメリットが受けられる
結婚していると、配偶者控除や社会保険の扶養の仕組みなど、公的な制度上で様々なメリットがあります。
数十年前までの日本では「夫が外で働き妻は専業主婦」という家庭が標準的な家庭とされていたため、専業主婦の居る家庭への優遇措置が手厚く準備されています。
そのため共働きだとこういった制度上のメリットを受けられないことも多いですが、もちろん無関係という訳ではありません。
例えば、夫が転職のため一時的に無職になるとき。
もし独身であれば役所の窓口で手続きをして、国民健康保険に加入することになります。
健康保険は会社員であれば保険料の半額を会社が負担してくれていますが、国民健康保険だと全額が自己負担となります。
そのため毎月数万円の出費になることが多いわけですが、無職の期間にこの出費は痛いですよね。
ところが妻が働いていて職場の健康保険に加入している状況であれば、非常にラッキー。
無職の夫は妻の健康保険の扶養に入ることができるので、毎月数万円の出費をゼロにすることができます。
他には、妻が出産により育児休業を取得した場合。
育児休業中は会社からの給料は途絶え、代わりに育児休業給付金をもらうことになります。
この育児休業給付金ですが、実は税法上、所得としては扱われません。
つまり育児休業中の妻には現金収入があるものの、その収入が所得とはならないため、場合によっては夫の所得税の計算時に配偶者控除等を受けることができます。
そうすると、夫としては払うはずだった税金を支払わなくても良いことになり、結果的に手取りが増えることとなります。
このように、共働きの夫婦にとっても、結婚することによる経済的なメリットは公的制度としてもしっかりと用意されています。
結論:結婚には充分なメリットがある
以上のように、結婚には経済的なメリットが多数あります。
昔から「一人口は食えぬが二人口は食える」という言葉がありますが、稼ぎの多い人よりもむしろ収入の低い人ほど、結婚による経済的メリットは大きいと思います。
お金が無いから結婚できない、というのはよく聞くフレーズですが、むしろお金が無い人ほど結婚することで生活は楽になります。
私自身、結婚前と結婚後ではおそらく結婚後の方が金銭的な余裕が生まれています。
正確な比較は難しいのですが、それでもおそらく毎月3~5万円程度のメリットは享受しているのではないでしょうか。
もちろんこれは経済面に限定したメリットの話で、精神面・感情面でのメリットは考慮していません。
金額で表現できるものでもないですし。
「結婚はコスパじゃない」とか「愛する人とずっと一緒に居たい」とか、そういう意見や感情を結婚の決め手にすることも全く否定はしませんが、それだけじゃ不安だという人も多いはず。
なので単純に「結婚は経済的にメリットがある」という事実も頭の片隅に入れておいて損は無いと思うのです。
ただし、結婚する相手による
ここまで色々と書いてきましたが、こういった結婚によるメリットを享受するためには当然ながら「どんな相手と結婚するか」が極めて重要になります。
あえて結婚によるデメリットには触れずに来ましたが、実際、デメリットはあります。
ただ結婚によるデメリットは多くの場合「その結婚相手だからこそ発生するデメリット」ではないでしょうか。
例えば「自由な時間が無くなる」というデメリットは相手の束縛がある場合の話。
「自由に使えるお金が減る」のも、いわゆる専業主婦(夫)家庭の話で、共働きならむしろ支出が減るぶん自由になるお金は増える。
「もし離婚になったら慰謝料がかかるかも」というなら、そもそも離婚に至る不安が大きい相手と本当に結婚してもいいのかどうか、冷静に考えた方がいいと思います。
なので「苗字をどちらかの姓に変えないといけない」という点を除けば、結婚によるデメリットって、結婚相手をきちんと選べば発生しない可能性が高いのでは?というのが私の意見です。
現実的に、かつ冷静に、相手と自分の価値観が合うのかどうかを見極める。
そして自分自身が相手にメリットを与えられる存在であり、今後ともメリットを与え続けられるよう努力していく。
そんなスタンスで結婚に臨むことができれば、おそらくはかなりの確率で結婚のメリットを享受できる、というか幸せな結婚生活を送ることができると思うのです。