こんにちは。賃貸暮らしのウージーです。
先日、友人の結婚式で久々に同期の友人たちと会う機会がありました。
で、30代も中盤に差し掛かると既婚者の割合も増えてきて、子持ちもちらほら居る、といった状況だったのですが。
そんな友人たちと話をしていて気付いたのが、みんな、けっこう持ち家を買ってるんですね。
住んでいる地域がバラバラなので戸建ての人もマンションの人も居るのですが、とにかく持ち家。
中には「今は賃貸で同棲中だけど、家を買ったら入籍して引っ越すつもり」という友人も居たのですが、これは私にとってはけっこう衝撃的な考え方。
当たり前のように家を買う友人たちを目の当たりにして、自分の「当面は賃貸でいいや」という考えは少数派なのだと、改めて気付かされました。
なので今回は、帰りの電車の中で考えた「なぜ私は持ち家を買おうと思わないのか?」について書いていきたいと思います。
持ち家派が語る、家を買う理由・メリット
賃貸派の私ですが、持ち家のメリットって、実際にかなりあると思っています。
まず、所有欲を満たせること。
これは人によるかもしれませんが、やっぱり「家を持っている」ことに対して満足感や安心感、達成感を持つ人は多いでしょう。一国一城の主、というやつですね。
次に、住空間をカスタマイズできること。
間取りをある程度自由に決めることができたり、好きな建材を選ぶことで自分好みの空間を作ることができます。
あと、状況に応じて改造などが自由にできること。
壁に釘を打ち付けるとか、造り付けの棚を作るとか、賃貸だとそう簡単にはできません。
家族構成の変化に合わせてリフォームする、といったことも、持ち家ならば可能です。
それから、家賃と同程度の金額をローンで返済していくだけで家と土地が手に入ること。
確かに、家賃を何十年と払ったところでその部屋が自分のものになることはありませんので、家賃がもったいない、という感覚になるのは理解できます。
他にも、歳を取ったときに賃貸暮らしだと部屋を借りられないかもしれないので、持ち家があれば老後も安心、という意見を聞くこともあります。
このように「持ち家を買うことには上記のようなメリットがある」ということ自体は私も理解していて、「人によっては持ち家を買うことも人生にとって大きな意義があることなんだろうな」ということも想像できます。
では、なぜ私はそんなメリットがあることを理解しつつも、やっぱり持ち家ではなく賃貸を選ぶのでしょうか?
賃貸にもメリットはある。デメリットもあるけど。
持ち家に対する憧れがあることは事実ですが、賃貸には賃貸のメリットがあります。
まず、引っ越しなどが簡単にできること。
賃貸であればその時々の生活環境の変化に合わせて部屋を住み替えることができます。
例えば子供が成長して独立したとき、夫婦二人で住むには大きすぎる郊外の物件から都市部のコンパクトで便利な物件に引っ越す、とかですね。
あるいは、ご近所トラブルなんかも引っ越しの理由になるかもしれません。
持ち家を買った後で隣に変な人が引っ越して来たりしても、そう簡単には引っ越せませんよね。
その点賃貸であれば比較的簡単に変な隣人から逃げることができるので、場合によっては非常に大きなメリットと言えると思います。
他にも、あまり考えたくはありませんが、離婚した場合なども賃貸であればそれぞれ別の物件に引っ越せばいいだけです。
この点、共同名義で持ち家を買ってしまっている場合に比べて、ずいぶん気が楽です。
あとは、建物に不具合が出れば大家さん負担で修理してもらえるのが普通です。
持ち家であれば給湯器の故障や外壁の塗り直しなど、けっこう大きな金額が不定期に出ていくことになりますが、賃貸であればあまり気にする必要はありません。
「賃貸だと家賃がもったいないから住宅ローンで家を買う」という意見にも一理あるのですが、こういった「賃貸のメリット」まで考えると、意外と賃貸にも経済的合理性があると言えます。
ただ、こうしてメリット・デメリットを比較して考えていくうちに、私が同年代の友人たちのように持ち家を買わず賃貸暮らしを続けているのには、もっと別の理由があることに気がつきました。
賃貸派の私が持ち家を買わない根本的な理由
正直に言って、私も持ち家に憧れはあります。
なので条件さえ合えば、将来的に持ち家を買うという選択肢もあり得るとは思っています。
ただ一つ、持ち家派の友人たちと私が根本的に違うな、と感じたこと。
それは、「今の収入、今の生活がずっと続いていくという前提に立っているかどうか」でした。
私は基本的に「今の自分の収入や生活はいずれ変化(悪化)してもおかしくない」と考えています。
今の仕事を定年まで辞めないという確信があるわけではないし、給料だって順調に上がっていくかどうか疑わしい。
最悪40代後半くらいでリストラされる可能性だってそんなに低くは無いと感じています。
この考え方については、私の場合、過去の転職経験が影響しているのかもしれません。
それに、今は共働きなので家計にも余裕がありますが、夫婦どちらかが仕事を辞めることになったら、けっこう切り詰めた生活になることが予想できます。
そして仕事を辞める理由が病気だったりすると、医療費負担で赤字家計になることは目に見えています。
離婚とかは無いと思いたいですし、もちろん全力で回避しますが、絶対に無いと言い切るのはむしろ不誠実でしょう。
そういった状況の中で多額の住宅ローンを抱え、数十年もずっと払い続けていく。
私にはそんな契約を結ぶ度胸はありません。
35年ローンなんて、これまで生きてきた年月よりも長い期間払い続けることになるわけですが、それだけの時間があれば何だって起こり得ます。
ところが持ち家派の友人たちはこの件について、「ま、なんとかなるでしょ」と、非常に楽観的に考えているようです。
そこでよくよく考えてみると、持ち家派の友人たちは高校卒業後に浪人せずに大学に入り、留年せずにきちんと卒業し、新卒で入った会社に10年以上勤め続けている、という人ばかりでした。
一方の私は留年経験も転職経験も無職の時期もあったので、考え方の基本的な部分が友人たちとはけっこうズレているのかもしれません。
そんなわけで、「私が心配性なだけ」と言ってしまえばそれまでですが、結局のところ私が持ち家ではなく賃貸を選ぶ根本的な理由は「将来が不安だから」と言えそうです。
住宅ローンへの不安を消すには、稼ぐしかない
稼ぐしかない。
心配性な私が持ち家を買うためには、将来に対する不安を打ち消せるくらいに稼がないといけません。
とはいえ賃貸暮らしにもメリットはあると考えているため、いくら稼いだとしても私が多額の住宅ローンを組んでまで持ち家を買うかというと正直、微妙ですが。
ただ住宅ローンに限らず、将来に対する不安を消していくためには稼ぐのが一番良い方法だと思います。
右肩上がりに経済が成長していく社会であれば、普通に働いて普通に生きていくだけで所得は上がっていきます。
ところが今の、そして今後の日本がそんな社会になっていくとは、私には思えません。
そして当然ながら、そんな社会でサラリーマンとして働き続けても、そこまで給与収入が上がるとも思えません。
なので自分としては、株式への長期投資とFXの裁量トレードを筆頭に、収入を伸ばすための方法を構築していく必要があると考えています。
今の日本は、行動さえすれば結果を出しやすい
大変な時代だな、と感じる半面、行動さえすれば解決策が用意されているという点で、良い時代だとも思います。
証券口座を複数持っているとか、外国企業の株を買うとか、そんな人は30年前は相当な変人だったでしょう。
けれど今では誰にでもできて、しかもパソコンの前で作業が完結する時代です。
そして投資において必要な情報もネットで探すことができ、少なくとも大きな失敗はほぼ確実に避けることができる世の中です。
なので必要なのは、結局のところ行動だけ。
「なんとなく興味はあっても、面倒なので先延ばしにしている」
そんなことを少しずつでも減らしていくことが、将来的に大きな違いになって帰ってくるんじゃないかな、なんてことを考えつつ、終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。